女性と漢方2025」にみんなの漢方の理事の皆さんと参加しました。
月経や更年期など、病気ではないけれど確かに存在する女性の不調。
月経が始まるとともに、ホルモンの波に大きく影響されながら生きる女性たち。月経、生理痛、PMS、更年期……時には日常生活に支障をきたす状態と向き合いながら、
多くの女性が働き、家庭を支え、社会の中で役割を果たしています。
こうした女性特有の健康課題による社会的な経済損失は、年間3.4兆円にものぼるとも言われています。
今回のフォーラムでは、「声をあげにくい現場」や「不調にすら気づかず、ぎりぎりまで我慢してしまう現実」に光が当てられました。また、取材によって寄せられた当事者の声や、実際の企業の取り組みを紹介するVTRも上映され、現場での実態が共有されました。
印象的だったのは、バイオサイコソーシャルという言葉。
女性は、バイオー身体的なものだけでなく、サイコー精神的、ソーシャルー社会的なものに健康が大きく左右されるというのです。
男性を基準に設計されてきた健康診断の限界、性差医療の必要性、さらに、これまで埋もれていた臨床現場での効果を可視化し、個々に最適な治療や処方へとつなげる“次世代医療”の可能性についても、語られました。
社員の声から職場改善へとつなげた企業の事例を通じて、「女性の健康と働きやすさ」はもはや個人の問題ではなく、社会全体で取り組むべき課題であることを、あらためて実感する時間となりました。
私は産後の不調時に漢方薬に助けられ、ホルモン治療により更年期が改善しました。女性達も積極的に今の医療と情報をキャッチアップして健やかな状態を手に入れるべきではないでしょうか。
